今年9月上旬、
Restaurant Satoshi.Fでの母親の誕生日祝い、
前エントリ「前編」に続いて後編。
伊豆産の金目鯛 四川山椒のビネグレットソース 賀茂茄子のピューレ タイバジル香りと食感を自在に操り、金目の旨みを無上に引き上げた魔性の一皿。
肉料理に辿り着く前に、これほどの感動を体感して良いものなのかと思えてくるほど。
ここいらで赤ワインに変更。
私もそこそこ飲む方だが、ことワインとなると母親がまぁ飲む飲む。
フランス・ランド産の小鳩のロースト 滑子のソース&ジュのソース 2種のソースで高温で一気にローストしたからこその、表層と中心部の火入れ加減のコントラストが圧巻。
滑子のこっくりとした旨みと、ジュのフレッシュで弾けるような旨みもまた、なかなかに攻めたコントラスト。
いつまでも噛み締めていたいほど、連続して旨みが滲み出る鳩肉も良質そのもの。
揖斐川町の猪バラ肉 果実やバスク産唐辛子などを使って2週間マリネしてロースト甘みと酸味と辛味が複雑に行き交う中、猪肉の旨みがどっしりと舌に落ちてくる、明快な一皿。
様々な味わいを感じさせつつ、肉を食らう醍醐味がキチンと芯に鎮座した、傑作中の傑作。
終盤でデザートワインに。
マスカットのリッチな甘みに、柑橘系を思わせる爽快な香りが駆け抜ける、好みど真ん中な1本。
炭焼きした無花果のエクラゼと紹興酒のアイスクリームデセールすらも香りで魅了!
イチジクのエクラゼから放たれる薫香に、紹興酒のエロティックな旨みが折り重なり、ただただ悶絶。
食後はお茶でほっこり。
2人ともようけ飲むもんで結構な金額になったけど、母親も楽しんでくれたようで何より。
東京に移転してからも、目が離せない店やね。
Restaurant Satoshi.F店舗情報-食べログ
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今年9月上旬、母親の誕生日を祝いに
Restaurant Satoshi.Fへ。
今年10月いっぱいで現店舗での営業を終了、年内に都内へ移転との事。
北側の席を撮ったけど、我々が座ったのは南側。
まずは2人ともビールから。
母親とバスで出かけるなんて、ウン十年ぶり。
だからこそ、代行気にせずに飲めるんだけどね。
尚、各料理名は正式なものではなく、店主の解説から掻い摘んだものなのでご了承を。
淡路産の鱧 トマトのジュレがけ料理屋だと梅肉を添える事が多い鱧、トマトの酸味がほのかに乗ったジュレとの相性も勿論バッチリ。
身はパサつかず、骨も当たらず、ふわふわとした食感と淡泊な旨みを存分に堪能。
カラスミを和えた原木椎茸とビーフン身が厚く瑞々しい椎茸、カラスミと和える事で味が引き締まり、一皿の主役を張るに相応しい力強さに。
それをビーフンの軽快な食感と合わせてサクサク食べ進めると、味わいが小刻みに拡散して楽しい。
ここいらで白ワインに変更。
親子共々飲むので、ボトルで。
敦賀湾の鯵 シェリービネガーの燻製マリネ 2種のハーブ添え鯵の身が持つ王道的な旨みは熟れてしっかり増幅、さらに薫香を纏って艶っぽさが出たところへ。
ハーブと共に頬張ると、清々しさと逞しさが同時に鼻腔を駆け抜ける。
いつまでも余韻に浸っていたくなる、極上の香りを体現した一皿。
かんずりのチョリソー じゃがいものソース唐辛子を直接用いず、かんずりでチョリソーを自家製したというのがミソ。
辛みだけでなく甘みや酸味が複雑に絡み合い、素朴な肉味を華やかなものに。
トロリと滑らかなソースが与えるまろやかさも又、味全体に広がりを付与。
続きは後編にて。
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