
翌日の軍鶏会への出席を指名したのは誰あろうこのオレなので、その前にぜひ食べておきたくて。
煮干ラーメン…680円

たっぷりの三つ葉に修行先のイズムを感じるし、花麩があしらわれているのも個人的にツボ。

同じ煮干清湯系でもさいころでの一杯がこなれ具合に起因する親しみやすさを全面に感じたのに対し、こちらは素材に圧力をかけずに丁寧に煮出したであろう繊細さと品格を感じる味の組み立て。
初速以上に余韻でしっかり香りが伸びるあたり、時間をかけゆっくり水出しした旨み成分が開花しているのが見て取れるし、スープのベースと香味油の馴染みが良いのも各々の軸となる味が無理なくリンクしているからに他ならない。
ただ、麺がそれらを弾いている感が否めなく、やや一体感に欠けるというのが正直なところ。
どちらが強すぎとかそういった話ではなく、純粋にもっと相性の良い組み合わせがあるのでは、と。

上手く水気が抜けていて身が締まっており、しっとり且つマットな舌ざわりに仕上がったチャーシューも良い。
麺の部分で若干勿体無さを感じたが、ハイレベルな一杯をこの価格で供している事にはまず感服だし、随所で冴え渡る丁寧かつ理に適った仕事に、他のメニューも食べてみたいという意欲を掻き立てられた。
リニューアル中のため店内連食が叶わなかった「かっけつけ」のリベンジも含め、再訪必至。
ラーメン愉悦処 似星
東京都練馬区貫井2-3-1
営業時間/11:00~25:00 日曜のみ11:00~21:00
定休日/
TEL/03-3926-7773
twitter/https://twitter.com/charlemagne1024
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