岡山市を離れ向かったのは、この旅のメインの地・岡山県赤磐市にあるすし処 ひさ田。

今回はラーメン評論家・大崎裕史さんにお誘い頂き、そこに岡山在住の陽子さんを引っ張り込んだという寸法。
大崎さんに誘われるまで、赤磐市の読み方すら知らんかったけど(^^;)
尚、原則として撮影禁止だが、今回は常連のドラゴンさんに幹事をして頂いての貸切だったためOKとの事。

昼間からビール。
煮蛤 吉田牧場のチーズ薄削り すだちを搾って

この一皿で、店というか店主の方向性が一発で見えるよね。
むっちりとつゆ気たっぷりの煮蛤に、吉備高原の「吉田牧場」のパルミジャーノによる塩気とコクが邂逅。
そこへ酢橘の清涼感が融合し、ダイナミズムと親しみやすさを兼ね備えた味わいに。
コレで酒進まない方がおかしいって話。
蛸 土佐酢ジュレ

普通に土佐酢に浸けるよりも、食材の表面との絡みや、口中の温度による蕩け方がエロティック。
蛸に入った包丁仕事も丁寧で、非常に食べやすい。

ここいらでスパークリングにシフト。
置いてるスパークリング自体も好みだったけど、このグラスの形状が凄く好み。
鱧の湯引き ポン酢おろし乗せ

鱧の淡い旨みの引立ても見事だが、ポン酢おろしが単純にめちゃくちゃ美味い。
主役の鱧に申し訳ないが、どんな魚に乗せても美味くなりそう。
三つ葉と木耳の玉子焼き

何と握りに移行してないのに玉が登場。
キクラゲと三つ葉が織り成すアクセント、辛味大根が引き出す玉子の甘みに、この少量でガマンするのが大変(笑)。
吉田牧場のモッツァレラチーズのヅケ ホエーと醤油 瀬戸内のオリーブオイル

ひさ田のスペシャリテ。
先述の「吉田牧場」のボッコンチーニを、ホエーと醤油で10日間ヅケにしてあるのだとか。
初めはチーズらしからぬ弾力と軽い食べ口だが、口中の体温によって徐々にチーズのコクが顔を出し。
しかし同時に涼やかな面も出てくるという不思議な代物。
地物を使い、独創性があり、且つ自分の好みに合う品。
こういうのを食べると、やっぱり旅って楽しいなって改めて思う。
蒸し鮑と焼き黄ニラ

ムチムチにつゆ気を湛えた蒸し鮑の美味さは言わずもがな、炙った黄ニラの香ばしさの鮮烈な事よ。
鮑自体が重い食材じゃないんだけど、この黄ニラがさらに軽やかに食べさせてくれる。


この辺りで日本酒にシフト。
而今、大好きだわぁ。
ナイショの炭火焼き

某ニョロニョロ系の魚なんだけど、他店の引き合いが凄過ぎてオフレコな品(別に違法じゃないよw)。
コレがまぁ美味いの何の。
身の口ほどけ、脂の乗り、そこへ覆い被さるツメのちょっとした甘み、それらを引き締める山葵の清涼感。
こんなのが獲れる海の近くに住む…海なし県民の私には、嫉妬心すら芽生える美味さよ。
ツマミは以上、次エントリから握りを。
すし処 ひさ田
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